フィンランドはヘルシンキにあるオリンピックスタジアムの改修工事が同国の建築賞を受賞しました。
改修工事によりスタジアムの多用途化と屋根新設が実現しました。
フィンランドの建築賞では同国の古い建築物の歴史と重要性に価値が置かれています。
ヘルシンキのオリンピックスタジアムは数奇な歴史を辿ります。
東京が開催を返上した1940年のオリンピックをヘルシンキが代替開催地となり、そのメインスタジアムとして使用されるはずでしたが、第二次世界大戦の拡大により大会そのものが中止となります。
しかしその後も同スタジアムは当時新興国であったヘルシンキのシンボルであり続けました。
1938年に竣工した同スタジアムの設計者の一人であるウリヨ・リンデグレン(Yrjö Lindegren)は昨年度の同賞受賞建築であるSerpentine Houseの設計にも携わっていて、2年連続で関係する建築が選ばれたことになります。
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