FCバルセロナのホームスタジアムとして有名なカンプ・ノウは全面改築が計画されています。
現在のスタジアムの改装の他、屋根の設置や収容人数の拡大が予定されています。
カンプ・ノウ改修の設計コンペでは日本の日建設計を始めとする日建設計+パスカル-アウジオ チームが選ばれています。
工事は昨年5月に始まり、完成は2023~24年頃を予定しています。
スペインのみならず世界中からサッカーファンが訪れるカンプ・ノウがどのような姿になるのか、基礎データとともに見ていきます。
ファンを迎え入れるスタジアム正面の様子
スタジアムへ向かうスカイデッキからは新カンプ・ノウの全体と街並みの豊かな眺望が待っています。
スタジアムの周囲は憩いの広場が囲っていて、オンシーズン・オフシーズン問わず人々の交流の場となります。
スタジアム改修のデザインコンペではスタジアムの周囲をぐるっと囲むことが要件として示されていましたが、日建設計はバルセロナの文化を考慮し、あえてこの要件を無視、街並みとスタジアムが連続するようなデザインとして見事コンペを勝ち取りました。
広場の地下には3200台の車を収容できるパーキング(駐車場)があります。
新カンプノウのスタンドとスタジアム内部
改修によってカンプノウの収容人数は9万9354人から10万5000人に増加します。
コンコースは全てバリアフリー仕様、屋根が架かることでスタンドのファンを雨と直射日光から守ります。
屋根の表面積は47000㎡となり、スタンド全域を覆います。
ピッチへの散水のために屋根から雨水を集めること、屋根に備えられた太陽光発電によりグローライト(芝生を育成するために当てるライト)のエネルギーを確保することなど屋根は環境負荷低減のための様々な機能も担っています。
観戦体験を高めるためにWIFIを完備、スコアボードや照明にも最新技術が適用されます。
年間を通して天候が良く、温暖な気候に恵まれるバルセロナのカルチャーや人々の気質を残しつつ、最新のFIFA基準を満たし、先端技術も適用された現代的なスタジアムが誕生します。
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