2024年 パリ五輪 水泳会場アクアティクスセンターデザイン公開②

2024年のパリ五輪で唯一新設される恒久会場であるアクアティクスセンター。

デザインコンペが開催され、4月に勝利チームの発表がありました。

その後設計が進められ、新たにデザインパースと設計詳細が公開されました。

コンペに勝利したデザインチームであるAteliers 2/3/4/ と VenhoevenCSが9月11日に公表したパースや図面の詳細を見ていきます。

アクアティクスセンターのデザイン概要については次のページをご覧ください。

パリ五輪で唯一の新設恒久施設となるアクアティクスセンターのデザインが公開①


パリ五輪アクアティクスセンター全体図

(画像はすべてAteliers 2/3/4/資料から)


敷地、本体、屋根の大まかな形状と位置関係が表されています。

木製の屋根には採光用の天窓が設けられています。

手前が水球やアーティスティックスイミングを行うプール、奥が飛込台のあるダイビングを行うプールです。

隣にあるスタッドフランス(サンドニスタジアム)と結ぶための歩行者デッキが伸びているのがわかります。

アクアティクスセンター周辺の敷地にはおよそ100本の木々が植えられ、市民の憩いの場となります。


パリ五輪アクアティクスセンター屋根

次に屋根の図面です。

アクアティクスセンターでは木製の屋根が使われ、建物のファサードにも木がふんだんに使われるなど、自然溢れる要素が一つの特徴となっています。

また、建物内外のロビーや休憩スペースなどにも木々の間から差し込む自然光を計算したつくりとなっています。

特徴的な曲線を描く屋根は4層から構成され、両サイドのトラス構造の梁と円柱により支えられます。


パリ五輪アクアティクスセンター断面図

会場を横から見た断面図です。

新設されるアクアティクスセンターでは水深が調整できるとともに、2つのプールの間にある通路が可動式であり、50メートルプールと水球用プールの2つのサイズに調整が可能です。


パリ五輪アクアティクスセンター大会後の改修工事

最後に、大会後の改修についてです。

大会時にはプールの両側に観客席が設けられますが、大会後には片側のスタンドは取り除かれ、レガシーモードへの改修が行われます。

そしてレジャープール、フィットネスジム、レストラン、クライミング(ボルダリング)施設などが設置され、プール利用者以外にも開かれたスポーツ施設となります。

Salida de balón / サリーダ・デ・バロン

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